De ZerbiのBrighton分析Part. 4です。ここまでDe ZerbiのBrightonでの戦術を分析したものを用いて、FM23の戦術を組み立てます。

かなり、戦術のFM23への実装記事が遅くなってしまい、すいません🙇‍♂️
正直、あまり完成度が高くないので記事を書くモチベーションが湧きませんでした。
 

FM23でのBrightonの戦術の再現

De Zerbiのリスクを伴うもののリターンの大きい後ろから繋ぐスタイルが非常に魅力的で、当初想定した以上に分析に時間をかけてしまいました笑。自分が好きなフットボールは保守的なリスクをできるだけ回避するスタイルではなく、リスクを積極的に取り、大きなリターンを得るようなスタイルということを再認識しました。

ただ、分析はしたものの、FM23での戦術の再現は非常に難しいというのが結論です。
 De Zerbiの後ろから繋ぐスタイルを、EPLで中程度の戦力のBrightonが行えているのは、プレスベイティングというカードがあるからであり、De Zerbiの戦術を部分的に再現してもうまくいかないことは明白なので、ボール保持時の2-3-5の形と、中央を重視した選手の配置のみ参考に戦術を組み立てました。


プレスベイティングの機能の再現は不可能

まず、プレスベイティングの再現が不可能だと考えた理由を説明します。そもそも、Part. 3で紹介したようにプレスベイティングは相手のプレスが激しい場合に取る手段だとDe Zerbiは以下のように語っています。

ポゼッションは常に相手のプレッシャーに左右されます。プレスがより激しいほど、より垂直方向への前進ができます。一方でよりプレスが緩いほど、ポゼッションは容易になり試合をコントロールできます。もちろん、これらは異なるプレイです。もし私たちが真に強いチームになったとき、どんな相手でも多くのチャンスを作り、多くのゴールを決めるでしょう。
The possession always depends on the opponents’ pressure. The tougher the pressure, the more vertical further development. The less opposing pressure, the greater our control of the match and possession of the ball will be. Of course, those are two different types of play. And when we become a really strong team, we will always have many chances, many options for amassing multiple goals and winning every match.

プレスベイティングは激しいプレスを試みる相手に対しての手段であり、相手のプレスがより激しいほどプレスベイティングの効果は大きくなります。


FM23ではプレスの激しさを最大、プレスの高さを最も高くしても、下の画像のように、高いエリアまでの激しい人志向のプレスをするチームを私は見たことがありません。そのため、そもそも自チームがプレスベイティングの形を再現しても相手選手をプレスに誘い、十分引き付けることができないため、FM23でプレスベイティングの機能を再現することは不可能であると判断しました。

Brightonビルドアップ 前線からのプレス

これは余談ですが、ゲームのFIFAでならプレスベイティングを再現できるかもしれません。少なくとも自分で選手を操作できるゲームだからこそできる戦術もありそうな気がします。最近読んだこの記事見てて思いました。


2-3-5

ボール保持時の2-3-5の形は再現しました。CityやLiverpoolもボール保持時、2-3-5の形ですが、それらとは選手の配置が異なる2-3-5の形ですね。
ボールを相手サイドで保持して攻撃できるチームは最終ラインで数的優位を作るために2-3-5や3-2-5の配置をとりますが、可変して2-3-5になる際の選手の移動の仕方はチームにより異なります。Brightonの2-3-5は、CItyとLiverpoolの中間的な2-3-5といえるかもしれません?(ただ、年末のBrightonの試合をみると、De Zerbiは可変の仕方を固定しておらず、選手の特徴に応じてCItyの2-3-5の可変の仕方を使う場合もあるようです。)

 

FM23-Brighton戦術

戦術分析で分析したものを再現した戦術はこんな感じです。メンタリティーは相手に応じていじってください。


この戦術だと、左からの攻撃が多くなるので、相手の右SBと左SBを比較して右SBが穴の場合に用います。逆に左SBが穴の場合にはこの戦術と左右反対の戦術を用います

さらに、相手の守備がコンパクトな4-4-2でダブルピボットの形でなかなか崩せない場合には両SBがIWBの戦術を用います。これは、インナーラップがコンパクトさを分解するのに役に立つからです。これはまた別の機会に詳しく説明しますね。



結果

まず、初期の移籍予算が合計€90M以上あったので、移籍市場で動くことにしました。


また選手を獲得したのは、三笘がFM23のデータではPart. 3で書いたようなUnstoppable Guyとは言い難い能力であるためでもあります。この戦術には強力なウィングが必要不可欠だと考えており、移籍市場で動くことにしました。FM23での三笘は悪くないんですが、Premier League基準でUnstoppable Guyといえるかといえばいえないと思います。


獲得選手は夏冬それぞれ、4人。トップチームで使う目的で獲得しました。放出選手でスタメン級は冬にGrossとWelbeckです。Grossは特にDortumundからのオファーで残留させるとチーム全体に悪影響がありそうで、断れなかったので放出しました。また、故障者もそれなりに出たので補完する目的で選手を獲得しました。


三笘に変わる、Unstoppable GuyはPedro Goncalvesです。本当に欲しかった圧倒的なドリブラーというタイプの選手ではないんですが、Brightonに来てくれる選手でベストな選手が彼でした。


どうせやるなら、Premier League優勝を狙うので控えの選手も獲得しました。有名なWonder BoyのAndreas Schjelderupです。


一応90ptで優勝しました。ただ、内容面から考えると上振れた結果でした。得点期待値による分析では勝ち点の上振れが+25ptとかなり大きくなっています。




チームの個々人のスタッツは以下の通りです。ドリブルのスタッツを見ていただければわかると思うのですが、現実のBrightonでの三笘のドリブルの試行回数の高さのように、ウィングのドリブルを強みとするチームにはできませんでした。





まとめ

結果を見ていただいても分かるようにほとんどBrightonの戦術を再現できなかったなぁという思いです。試行錯誤はしたんですが、やはりFM23で再現できる限界があり、特にBrightonの戦術はFM23と相性が悪く、一番再現が難しい戦術の一つかもしれません。
あとマッチエンジンに対する理解がまだ高くないので、ベストな再現でもないような気がしています。そんな感じで中途半端な戦術再現になってしまったかなと思います。